無くなったスプーンだったが戻ってきた
先々週のゴルフでスプーン(3番ウッド)のヒールのネジが1本抜け落ちてもう1本が緩みガタガタだったのが発覚した。帰宅した翌日、このスプーンを直さないといけないので別の普段使っていないメタルのスプーンと入れ替えた。
ゴルフクラブはメンバーの経営するバービアに置いてあるので、いつものように交換用のメタルスプーンを持って出かけた。途中、別のバービアで1杯やってからと思い寄り道したのがいけなかった。その店のボスも友達なので挨拶代わりの1杯のはずだった。
ところが、二階でシャワーを浴びているということで待つことになってしまったのだ。いつまで待っても出てこないので、そのうち1本と思って飲んでいたビールが底をついた。丁度、そのときタイミング悪くボスが二階から降りてきた。そこで帰ればよいものをご機嫌取りのようにもう一本追加してしまった。
夕食前に二本もビールを飲めばほろ酔いになるに決まっている。2本目を飲み干してからスプーンを片手に目的に店に行った。店のチーフでぶのトニーに挨拶し店の奥にある倉庫へ入る。運良く自分のバッグは手前にあったのでメタルを入れウッドと入れ替えるのに時間はかからなかった。
ネジの外れたウッドを手に店に戻るとビールをもう一杯。ボスの彼女(若い奥さん)がいい女がいると二十代半ばのまとまった感じの女の子を私の方へ寄こした。その気はなかったが、せっかくのボスの彼女の紹介だ。無碍にもできまいとドリンクまでサービスしてしまった。
そのまま、スプーンを持って部屋に戻るはずが、ナクルア18でまっすぐ帰らずソイに入ってしまったのだ。しばらく行ってなかったカラオケバーで歌でも歌ってと思ったのが大きな間違いだった。カラオケだけでは済まず、その辺のバービアのハシゴが始まってしまった。
ドイツ料理屋でボスに挨拶し、となりのライブバーでビールを飲み、いい加減酔っ払って帰ることになった。最後の店ではライブバンドの曲に合わせ手にしていたスプーンをマイク代わりにしていたのまでは覚えていた。
帰り道、ホテルに入るソイでドイツ人と一緒になった。それまで飲んでいたドイツ料理屋で一緒だった人なのも気づかないほど酔っていた。ホテルに着くとその彼が「俺が驕るからロビーで一杯やっていけ」とビールに誘ってくれた。そこまで付き合って部屋に戻るとバタンQ。
翌朝、目が覚めると酒が残っていた。何とか前夜の記憶を辿るがすべては思い出せない。そもそもスタートはスプーンの交換からだった。しまった、クラブはどこだ?部屋を探したがどこにもスプーンが見あたらない。ワンルームなので探すといってもそんなに場所はない。それこそ冷蔵庫の中まで見たがスプーンは無かった。
最後はこのホテルに戻り確かドイツ人とビールを飲んだはずだ。まずはフロントのレセプションに聞いた。100%ではないので「もしか」と付けざるをえなかったが、返事は「ノー」だった。仕方なく、ウッドの3番を見たらそれは自分の物なので連絡くれと言い残し、前の晩歩ったバービアを全部歩くことになった。
ホテルに戻る前、最後にいた(はずの)ライブバーに行くとまだ昼前で誰もいない。中に声を掛けたが返事もない。途方に暮れていたとき一人の女性が入ってきた。斯く斯く云々、説明すると彼女は「あなたはそのクラブを持ってまっすぐ帰らず、またバービアの方へ戻っていったのよ。」という。(ここが最後の店のはずであったが、タイ女が見ていたというのであればそうなのだろいうと思い込まされてしまった。)
全部、当たったが結局見つからず、20年も共にした大好きな愛用スプーンに別れを告げなければならなかった。彼女にも逃げられ、スプーンも亡くし、傷心の上塗りだった。
数日後の日曜日の朝だ。突然、ドアにノックが。「はっ、もしかして彼女が突然戻ったのか?」そんなことはあるはずがないと思いながらドアを開ける。フロントの可愛い子だった。両手でしっかり握った手には私の愛用のミズノのスプーンが握られていた。
移住:ロングステイ 参考サイト セカンド ステージ
http://www.secondstage.co.jp/index.html
パタヤのお天気一週間http://weather.jp.msn.com/tenday.aspx?wealocations=wc:THXX0015&src=rss
クリクリしてくれっちょ



